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2006年08月25日

オイルマネーと世界の安定

 原油の高騰は当然世界中の産油国とオイルメジャーに巨額の利益をもたらしています。ロシアは、パリクラブ(主要債権国会議)に対する債務残高約220億ドル(約2兆5000億円)を全額繰り上げ返済することで、ついに債務国から脱却しました。
 当然世界有数の油田地帯の中東でもオイルマネーは益々巨額になっているようです。FujiSankei Business iによると中東では株式の発行が急増しており、中東域及び欧米やアメリカ、アフリカなど世界各地においてその資金が投資されているようです。また、一説によると、サウジアラビアの油田では原油産出コストは1バレルあたりUS$1、北海油田はUS$17〜18だそうです。そうするとどれだけの利益が上がっているか、容易に想像がつきます。
 しかし、サウジアラビアなどは原油の枯渇が近いと言われています。国内に宗派問題や貧富の差など問題を抱えたサウジの舵取りは一段と難しくなることが予想されます。UAEのような産業の多角化を実現できるか間もなく正念場でしょう。
 オイルマネーでも中東とヨーロッパ、アメリカ、アジアがそれぞれ強く結びつき、依存度を高めることで、紛争へと進まずに交渉と妥協を選択することを選ぶ素地ができることを願っています。アメリカ企業が中国に進出し、中国がアメリカの国債を買い支えることで、アメリカと中国はお互いを無視できず、かといって戦うこともできない環境にあると言えるのではないでしょうか。中東に資金が集まることが世界の安定に寄与するならば、原油高を苦しいながらも善しとすることもできるかもしれません。


 中東GCCで株式発行が急増 原油+投資マネー:FujiSankei Business i

 5月のサウジアラビア原油生産量、05年1月以来の低水準:asahi.com



投稿者 Bab : 2006年08月25日 13:41

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