« オイルマネーと世界の安定 | メイン | 中東の航空会社 »

2006年08月26日

日本人のメンタリティー

 "974"から始まる電話番号が携帯電話のディスプレイに。カタールからの電話です。昨晩、カタール在住のレバノン人の友人から、久々に電話が掛かってきました。
 "kifak Ca Va?ニーハ!マルハバ!Inta Kifak?ニーハ!シュアハバラック?タマーム!アルハンドゥリラー!"
 彼から電話が来ると、彼に教わったレバノン式の挨拶をするのが常になっています。まあ、現地の人からしてみれば、日本語をわからない外国人が、「こんにちは〜」「お元気ですか〜」と言っているようなものです。ただ、この挨拶の仕方はレバノン人とだけできるもので、レバノン人でも宗派が違うと微妙に違うようですし、まして他の湾岸諸国の人々の挨拶とは違うので、知っているレバノン人の友人にだけできるものです。

 さて、彼の電話の内容はというと、日本人のメンタリティーについての質問でした。今回のレバノンでの戦争により破壊された現地の復興のための視察に訪れた日本のNPOの人が、あまりにも悲惨なその状況にショックを受けて自ら命を絶ったとニュースになったけど、それは本当なのか!?というものでした。私は、その時には日本では全くそんなことがニュースになっていないし、それは信じ難いことだと返答しました。
 ところがネットで調べてみると、残念ながら実際にJENというNPOの方がレバノンで視察中に発作を起こして亡くなられていました。このニュースは地方紙が一斉に報じていますが、全国紙系のWeb Siteでは発見することができませんでした。
 友人が言っていたように、自ら命を絶たれたのかは定かではありません。しかし、友人には、日本人が現地のあまりにも悲惨な状況にショックを受けたためと伝わっており、日本人はそんなに、sensitiveなのか?とびっくりしていました。
 私が中東で仕事をしていた時には、ちょうどイラク戦争が起きていましたが、レバノン人やパレスチナ人のその落ち着き様には正直驚きました。全くパニックになるようなところもありませんでした。また、彼らはユダヤ人やアメリカ人を批判しつつも、生き抜くために、ユダヤ資本が入ったり、ボードメンバーにユダヤ人が入ったりしているオイルメジャーやプラント建設などのアメリカ企業から仕事を受注してこなしています。私は、そんな彼らの姿を見て、レバノン人やパレスチナ人の中にあるtoughnessを感じました。そんなタフなレバノン人の友人には、今回彼に伝わった日本人の行動が、とてもsensitiveに見えたようでした。
 日本人は、平和にこの60年を生きてきました。タフなレバノン人にしたらsensitiveで、また日本人でも日本人は平和ボケだと言う人もいますが、それだけ平和に生きて来たということだと思います。むしろ日本人のように平和ボケした方が増えることが、世界中に増えた方がいいのかもしれません。しかし、それはそれで、日本社会にはまた別の問題も存在している訳でありますが・・・
 

 援助団体の邦人男性死亡/レバノン南部:北海道新聞



投稿者 Bab : 2006年08月26日 07:08

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kifakcava.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/659