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2007年01月23日

イランに関する報道とイラン危機に思う私見

 久々の更新です。イランを攻撃する正当性が無いこと。そして、アメリカは、イランを攻撃しなだろうということをちょっと素人が語ってみます。
 日曜のサンデープロジェクトで、イランは本当に悪の枢軸と言われるような国なのか!?というテーマで特集が組まれていました。イランの国で言論の自由や民主主義の度合いを計るような意図があったようです。イランという国の印象を良くも悪くも、報道の仕方一つで左右できることを考えると鵜呑みにする訳にはいかないとは考えられますが、割とまともな報道であったように思えます。どうもテレビ朝日は、盲目的に反米であるというバイアスが自分に掛かっているのかもしれません。
 イランには報道機関よりも長きに渡り仕事をしている商社や、イラン人と結婚してイランの社会に入り込んでいる日本人がいます。それらの人々から情報を取ると良いのではないかと思います。そのような人々は、日本的な民主主義などをわかった上で、イランという社会・文化の現実と向き合っていますから、日本人には参考になるような気がしています。
 僅かなイラン訪問経験を踏まえた個人的な考えからすると、イランはこのままイラン人の手によって、一歩一歩イラン流の民主主義を形作っていけばいいと思います。つまり、アメリカが今のように騒ぐ程、イランは悪い国ではないと思っています。アジアでは比較的民主的な国の一つであると思っています。

 そして、アメリカの姿勢、いわゆるダブルスタンダードと言われる所に疑問を持ってしまいます。

 民主主義:イランとサウジアラビアは、どちらが言論の自由と民主的であるか?
 核開発:イランと今後5年で18基の原発を建設すると発表したインドの違いは?
 テロ:反米国家の武装ゲリラの支援を今まで中東や南米でしていたのではないのか?

 更に民主主義は果たして人々を幸せにしているのか!?ということも考えなくてはなりません。例えば、フィリピンは、アジアの中でもアメリカ的な民主主義の国と言えるかもしれません。一方、マレーシアは、しばしば民主主義が遅れていて独裁主義的と言われる国です。しかし、経済的な状況は、大きく異なります。1人当たりの国民総所得は、フィリピン:1,080ドル、マレーシア:3,880ドルと4倍近い差があります。また乳児死亡率は、フィリピン:27%、マレーシア:7%とこちらも4倍近い差があります。どちらの国民が幸せなのでしょうか!?
 *統計数値は2003年の数値、データブック オブ・ザ・ワールド(二宮書店)


 アメリカは、イランを圧政国家・独裁国家・テロ国家と規定し、一見攻撃をも辞さないような姿勢をとっているように見えます。しかし、私は、アメリカが言う民主主義や独裁打倒というのは、国民にスムーズに賛成させ、資金(税金)を出し易くする方便としか思っておりません。ペルシャ湾への新たな空母の派遣は、イラン攻撃を見据えたものだという意見もあります。しかし、実際の攻撃に出ることは、近い将来では考えられないのではないかと思います。むしろ危機を演出することで、20ドル近く下落した原油価格を再度押し上げようとしているように思えてなりません。石油や軍事産業などの利権などという小さいものを考えたイラク侵攻では無いと言う人もいます。しかし、私には、コストの掛かる油田が原油高を背景に開発可能になっており、その利権はアメリカだけに止まらず、他のメジャーや中東の産油国、ロシアなどに大きなメリットをもたらしていること。全てを含めて年間約24兆円の戦費が掛かっていること。これまでに戦争に直接掛かった費用だけでも約84兆円掛かっていること。などを考えるとそれほど小さい利権では無いような気がします。ちなみに2004年の世界一の売上高の企業は、2,980億ドル(約32兆円)を売り上げたエクソンモービルです。更に、以前にも「イランの核危機は本気か!?」というエントリーでも書いたように、それら石油利権企業などの関連施設が、イラン周辺に多く配置されていることも、現実にはアメリカがイランを攻撃しないという理由として、私が考える理由になっています。もっともメジャーがイランを攻めることで受ける損害を上回る利益が確保されれば、それが理由として成立しないことになるでしょう。原油の高騰で恩恵を受け、かつ親米でスンニ派が政権を握っているGCC(湾岸協力会議・ペルシャ湾岸諸国)とエジプト・ヨルダンがアメリカの新イラク政策をいち早く支持していることも注目されます。(ヨルダンは産油国ではないけれど)

 こんな風に素人の私は考えているので、イラン攻撃があるぞ!と主張する人々は、石油関連の株(あるいは間接的に恩恵を受ける企業の株)でも持っているのではないかと勘ぐっているのです(^^)それと、折角のアメリカの人々の莫大な税金を、もっとアメリカが尊敬されるように有意義に使うことが、できるのではないかと思ってしまうのです。

 長々と愚説にお付き合い頂き、誠にありがとうございました。



投稿者 Bab : 2007年01月23日 20:25

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