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2006年03月26日

アースダイバー




 中沢新一というとちょっとキザな学者で、浅田彰と共に20年前ぐらいに新しい風を作った人でした。あの頃は、学者っていうのは意外と格好いいものだと思っていました。
 アースダイバーという本は、思いっきり端折って申せば、縄文時代の地図から今の東京を眺めてみるというもの。縄文時代の岬や入り江などと現代の東京の街の特徴との関連性に言及して、独自の仮説を打ち立てています。
 良悪半々の評価のこの本ですが、確かに学術的な仮説の論証がなされていないとか、歴史的経過というものを無視しているということはありますが、東京という都市を改めて違う視点で見ることができ、とても面白い本でした。東京のど真ん中に住んで、日常至極当たり前のように往来し生活していますが、自分の視点が変わっただけで、何だか街が生き生きと昨日までとは別のものに見えてきます。
 批評される本というものはとても価値があると思います。この本のように比較的分かりやすい言葉で書かれ、「なぜだろう」「なるほど」「いやそれはどうかな」と読者がリアクションのとれる本は、次へもっと知りたいと思わせてくれます。
 いよいよ桜の季節です。日中はとても暖かく散歩が気持ちがよくなりました。昼間は一駅くらい先に降りて、春を感じながらゆっくり街を眺めながら歩くのがとても楽しい季節です。



投稿者 Bab : 2006年03月26日 16:10

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